見てはいけない

生田斗真とジャニーズWEST

てなもんや三文オペラ東京公演を2回見た感想

てなもんや三文オペラ

2022年6月18日ソワレ、19日マチネ。

 

この文章は、観劇当日ツイッターに思うがままに下書きをしたものを文章化したものです。

 

次の観劇予定はアパッチ族の地元、大阪。

その前に、私なりに思ったことをまとめておきたいと思いました。

何度も観劇するうちに思うことは移り変わっていくかもしれませんが、

今現在、思うことです。

 


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初めて観劇した回。

このとき、最前列での観劇だったことも大きいと思うのですが、なんとなく自分の中で整理できない、内容に対する感情が振り切らない感じが残ったんですね。

 

(いや生田斗真が目の前にいるという事実以上の衝撃はこの世にないんだけれども)

 

不条理なのか笑えるのか、悲しいのか笑えるのか、なんだか感情の腰の据えどころがないなあと思っていて。

うまく言葉にできないんですが、感情の深みに入り込もうとしても壁を作られる感じ。いまいち入り切れない感じ。

そこがずっと違和感としてありました。

 

それにプラスしてなのか、理由として思ったことなのか、うまく判別ができないのですが、

そのときこれかなと思ったのは、マックの得体の知れなさでした。

ポールには両親がいて、家族背景がわかる。

幼少期から悩んできたこともきちんと説明される。

 

でもマックは何もわからない。

 

あんなにも愛されるのに、無意識に相手を裏切って憎まれるような行動をとる理由が、本当にブラウンとの罪の共有だけなのか。

戦争の前、マックには「おかえり」と言ってくれる家族はいたのか。

どんなお母さんとお父さんだったのか。今はどうなのか。

出自が何もわからないので、どこを起点に今のマックが形作られたのかがわからない足場のなさみたいなものがあって。

それが引っかかってるのかなあと。

 

だってあれほどの人たらしが、いわゆる一般的な「美人」とかいうモテそうな人種ではなく、同性やふくよかさんを選ぶ理由も戦争だけで説明できるものなの?とかも。

 

まあこれは、私が「一般的にはね」に執着してしまうからこそ抱く違和感なのかもしれませんが。

 

いやそれに、もちろん戦争での体験は人生を一変してしまうようなものなんだろうと思う。

それを言いたい作品なのかもしれない。

だけど、そこからのキャッチアップを、マックが自分の中でうまく許せない背景が一体何なのだろうというところが、自分の中でしっくりこなかったのは1つありました。

 

でも。

 

結局は持ってかれるんですよね。

演劇というものは。嗚呼。ちゃんとねじ伏せられました。

 

マックの告白シーン。

若い兵士を殺した罪悪感だけでなく、その先にある国に対しての強い怒りが感じられて、少し足場ができた感じがしました。

マックやこの作品全体が誤魔化して見せないようにしてきた(芝居としてあえて、という意味で)ものの一部がこれかと。

 

怒り?そう、怒りか……

 

でもまだ何か足りない。

何だろうこれは。何で私はこんなに腑に落ちないんだろう。

特に2回目は、ずっと考えながら観ていました。

 

答えはラストシーンにありました。

 

穏やかなポールとルーシーの灯篭流し。そして対照的な空襲。

生々しくて、残虐で、恐ろしい。

そこに現れるマック。灯篭を抱きしめるその表情。

 

それで全てがすとんと落ちたんです。

ああ、これは「悲しみ」の物語だ。

怒りや懺悔じゃない。これは深い悲しみなんだ。

 

そう思ったら、もう涙が止まらなくなって。

どうしようもない感情があふれてきて。

もうダメでした。

 

最後の「ただいま」。

あれは、誰に言ったんだろう。

 

私は、あれは、マックが帰れずにいた、本当は受け止めたかった、愛する人に受け止めてほしかった、自分自身の本当の気持ちに対して言ったんじゃないかと思いました。

 

ああ、そうだよね。これがあなたなんだよね。

 

おかえり。

 

そう、マックに言ってあげたかった。

 

 

…と、ここまできて、マックの出自問題はまだ宙に浮いているわけですが、

そしてそれも気にはなるのですが、

この結論にたどり着いたら、そして生田マックのあの表情を見たら、もうマックの深いところが全部そこにあった感じがして、ある種そのこだわりを手放せた感じがあるんですよね。

 

鄭さん、ご出身も含めて割と怒りとかアグレッシブな感情に重きを置くのではという私自身の先入観があったのも違和感を生み出した原因だったかもしれません。

今はとにかく、この深い感情に触れるところまで連れてきてくれた鄭さんに、素晴らしいものに出会わせてくれてありがとうしかないのですが。

 

うん。

これが私の、現時点でのてなもんや三文オペラの感想です。

本当、ただの偏見ばりばりに入った解釈なので、他の方から見たら泣くポイントおかしいぜよという話かもしれません。

しかも基本自由連想なので文章まとまりなくて、お目汚しすいません。

 

 

 

お詫びにキャストの皆さんをたくさん褒め褒めして終わりたいと思います。

 

生田斗真は唯一無二のマック。この人が「ザ」マック・ザ・ナイフ。オーラも歌も芝居も最強。間の芝居最強。

 

・ウェンティは肌白すぎきれいすぎそのまま嫁行ける。歌声が本当にのびやかで声だけで心地いい。ウエンツ1人で舞台上のむさくるしさ(褒めてます)全部浄化できる。

 

・いっけいさん根岸さん、さすがベテラン。いるだけで成立するのにめちゃめちゃ体張ってる。

 

・福井さん。女装のまま抱いてくれ。

 

・平田さん。かわいい。あんなにかわいいルーシー平田さんしかいない。コッペパン食べさせるのに全く躊躇がない心意気に惚れる。

 

・転球さん。ルーシーとは違う意味でずっとかわいい。ずっといじらしい。ずっと仕掛けてる健気さが可愛すぎる。ピーチャムにほだされてしまうような人間らしさもいい。

 

・アンサンブルさん、どの役も愛らしくて素敵です。

 

 

以上です。

読んでくださってありがとうございました。

ここまでたどり着いてくださった方に塩むすび100年分あげたいです。

 

 

それでは私は大阪へ。

カンパニーが最後まで無事走り切れることを願って。

サラリーマンの父さんの風景 重岡大毅の眼差しに見る「私」の原風景

こんにちは。

前回あんなクソ長い記事を書いて、もう二度とブログは書かないかと思ったのですが、書いてしまうものですね(結局)。

 

 

今回書きたいと思ったのは、ジャニーズWEST7枚のアルバム「rainboW」初回盤Bに収録されているグループ初のソロ曲から、

重岡大毅くん作詞作曲の「サラリーマンの父さん」。

 

この曲は、重岡くんが定年退職になる自身のお父さんに向けた感謝の気持ちを表現した曲です。

そのテーマの通り、この曲には重岡くんのごくごくパーソナルな体験が描かれていると思われるフレーズがたくさん散りばめられています。

というか、ザ・重岡大毅

知らんけど。重岡くんのプライベート、知らんけど。なんなら重岡くんのプライベート、メンバーも知らんけど。知らんけど(わかったから)。

 

でもなぜか揺さぶられる。心の奥に入られる。なぜか涙が出る。

 

この不思議な体験の意味を、この曲を紐解くことによって少しでも私自身が理解したかった。

それだけの動機です。

 

重岡くんはきっと、こんな風に深読みされることを求めていないんじゃないかなと思いながら。

いやむしろ嫌だろうな、きっと。。

ごめんなさい重岡くん。

 

 

だけど勝手に旅に出ます。…へへへ(笑ってごまかせば何とかなると思ってるヤツの笑い)。

前回同様、全部推測なので全部断定で書きます。

真新しい解釈は何もありませんが、よろしければ時間つぶしに…

 

********************

 

 

 

1番

笑顔とため息が
混じり出した近頃の誕生日
へこんだ缶コーヒーも
空のまんま しゃんとしなくちゃ

 

時間軸は重岡くんの誕生日。

制作の時期的にはやっぱり28歳の誕生日をイメージするかな。

ため息が混じってるのは、30歳が目の前に見えてきて思いめぐらせる事柄が増えたから。

缶コーヒーは行き詰ったクリエーターのアイコンみたいなもの。

曲作りでもしていたのかな。

へこんでるのは、力いっぱい握ったっていうより、アイディアが浮かばない手持ち無沙汰でいじっていたのかな、その方が重岡くんっぽいなと思ったり。

今時「缶」のコーヒーってちょっとノスタルジックじゃないですか?

重岡くんの中の昔ながらの不器用な「男」を構成するアイテムの1つのように思うし、後に出てくるアイテムのフックになってるようにも思います。

 


責任の肌触りを
繰り返す日々の意味を
何より誰かの為に生きる
難しさを

 

まさにこの曲を作るにも、締め切りを守って、業界のルールを守って、売れることも考えなければいけない。それが重岡くんの背負う責任。

毎日毎日、笑顔を振り撒く仕事。楽しいけど、これでいいのか、うまくやれてるのか、でも続けないと、これが生活だから。

自分で自分の責任を背負うことの重みを感じているんだろうな。

守られる立場でなく、1人の人間(男)として生きる難しさと向き合ってより、自分を支えてきた父親の大きさを思っているんじゃないだろうか。

その、そっと隣にあって肌に触れる重みを「肌触り」と表すことで、耳と目(重岡くんの曲って視覚効果がすごいですよね)と温度の三方向から重岡くんが入ってくる。

 


赤いちゃんちゃんこ着せられ照れて笑う
あなたの背中思い出す
世界一だなんてことない 金持ちって程でも無いけど
スーパーマンも勝てない サラリーマンの父さん
赤ん坊の僕を抱きしめた
いつかの背中思ってる
あなたの覚悟がこの僕だから
泣かない 負けない サラリーマンの父さん

 

自分の誕生日に、お父さんの還暦の誕生日を回想してるんだね。

世界一でも、金持ちでもない、スーパーマンにも、もしかしたら「勝って」はいないのかもしれない。でも負けに持ち込まない父さんの強さを思う。

そしてさらに深く回想に潜っていく。

赤ん坊の僕を抱きしめた「いつか」はきっと、重岡くんの生まれた日。

今、自分で自分を支えるのも精いっぱいな自分と同じくらいの年齢のお父さんが、初めて重岡くんを抱きしめた日。その日お父さんがした覚悟の結晶が重岡くん。

幸せにならないわけにはいかないから、

「(きっとたくさん泣いてるけど)泣かない(ように頑張るよ)」

「(きっとたくさん負ける日もあるけど)負けない(ように頑張るよ)」

と誓っているのかな。

「あなたが僕を守る覚悟をした」じゃなくて「あなたの覚悟がこの僕だから」ってさ……この言葉の並べ方よ………

こう書くことで、お父さんが一方的に小さな赤ん坊の重岡くんを守る姿ではなくて、お父さんの影と今ここまで大人になった重岡くんの影が重なる感じがするんですよね。

今地に足をつけて生きている重岡大毅の歌だから、それが素敵。

 これは…天然なのかな?わざとなのかな?やめてほしいな?泣くから

 

 

2番

あなたと僕が
重なり出したこの頃の日曜日
鳴らない目覚ましと
置いたまんま枕元のメガネ

 

時間軸は普通の日曜日。

誕生日という特別な1日から、より日常に入り込む風景。

からしゃっきり起きて何か有意義なことをすることもできたのに、目覚ましが鳴らなくて寝坊してしまった残念な日曜日。

…枕元にメガネが置いたままってどういう状況???

私自身はメガネがないと生きていけないので(重岡くんも結構視力悪いですよね)、「まだメガネが枕元に置いてある=まだ寝てるか起きてるけどごろごろして動いていない」っていう解釈になるんですけど。

 

…こういうところなんですよね。こう、重岡くんの歌詞は、説明に落とし込もうとすると難しいんですよ。

でもね、言葉じゃないところでわかるんです。説明なんかしなくてもわかるんです。画が浮かぶから。

そのパンチ力が1つ1つの言葉(単語)にあるんですよね。

あと、つなぎ言葉を省略することで、想像力の居場所を作ってるのも大きい。

 

で、話を戻すと、この情けない状況を、わざわざ「あなたと僕が重なりだした」日曜日として描いているところ。

1番では、スーパーマンにも負けないかっこいいお父さんを描いて、ふがいない自分と比較する感じだったと思うんです。

でも2番では、詳しくは後に書きますが、そんなお父さんにもふがいない、カッコ悪い部分があって、そこが自分と重なっていることを描いているんじゃないかな。

重岡くんとお父さんがぐっと近くなってる。 

 


あの日ブチ切れられた僕を
下手くそ風の吹き回しで
赤と青のグローブ キャッチボール
楽しかったなぁ

 

現在(普通の日曜日)からの過去回想。 

誰にブチ切れられたんだろう?お母さんかな。だとすれば、ここにも「両親」が感じられる重岡家の風景。

「赤と青のグローブ キャッチボール」ここすごく解釈に迷いました。

キャッチボールにつながってるから、普通に野球のグローブなのか、「赤と青の(ボクシング)グローブ」と「キャッチボール」は別とも取れなくないよなとか(多分前者)。

なぜわざわざ「赤と青」にしたのか。

いずれにしても、ボクシングとか格闘技を彷彿とさせられたんですよね。

格闘技といえば重岡くんじゃないですか。

お父さんも格闘技やられてたんですよね?

あのときああやってお父さんに慰めてもらった思い出が、今の重岡くんの中にちゃんと生きているよということだったり、 

「下手くそ」だけど一生懸命慰めようとしてくれる、そういう不器用なあたたかさも、自分の中のお父さんと重なってる部分だよということだったり、が表れてるのかな。

しなくてもいい深読みをすると、グローブを楽器に持ち替えて(いやグローブ捨ててないけど)勝負してる世界で、いつか何かでいいからお父さんに勝ちたい気持ちも入り混じったりしてるのかな、とか。

 

 

タイガースが負けてボヤいてたリビング
街頭照らす パジャマタバコの影
ボロボロになったガラケー
何だって知ってる
母さん怒らせる天才だよな 父さん

 

ここからまた深く、日常が沁みついた重岡家のリビングに回想は潜っていく。

より鮮明に、重岡大毅の原風景が蘇る。

カッコいいだけじゃないお父さんの姿。

「街頭照らす パジャマタバコの影」、これが私、ずーーっとわからなかったんですけど、これってパジャマのままタバコをふかしに家の外に出てきたお父さんっていうことなんですかね??え、みんなわかってた??天才ですか????

タバコは外で吸いなさいと普段からお母さんにしつけられてたのか、

お母さんを怒らせてほとぼりが冷めるのを待ってるのか、

ちょっぴり1人になりたくて外に出てきたのか…もしかしたら家の中から幼い重岡くんがその背中をひやひやしながら見てたりして。

ともかく、しょうもないことでボヤいて、持ち物はボロボロ(無頓着っていうことだよね)だし、そんな、外では見せない重岡家の「中」にしかない、おとんの姿。

ここで冒頭のへこんだ缶コーヒーが思い出される。

ああ、俺のふがいないところ、おとんの情けないところ、ああ、似てんなあ。

そして、そういう部分は、重岡くんが自分の中に存在させることのできるお父さんの部分なのかなあと思ったり。

ここは勝手な決めつけとこじつけですけど、行き詰ったクリエーターの空の缶コーヒーの中って、タバコの吸い殻入ってそうじゃないですか?

 みたいな繋がりを感じてみたり。

 

それから、「何だって知ってる」は、最初、お父さんが物知りだと言いたいのかと思ってたんですけど、

最近は、「知ってる」のは重岡くんっていう線もあるかなと思ってみたりしてます。

お母さんを幾度となく怒らせてきた姿も、カッコ悪いところも、もちろん、幸せをその背中に背負ってきた姿も。僕は知ってるんだよって。

知った上で、ちょっと茶化して「母さん怒らせる天才だよな」って言ってみる。 

 

 

コーダから大サビ

鼻で笑う もう歳だと
助手席 ぬるい風のエアコン
生まれて死ぬまで 僕はあなたの息子だからな

 

ここで初めて、現在の時間軸で重岡くんとお父さんが交わります。

ここで描かれるのは、2番までとも少し違うお父さん。

2番までは、ある過去の時点を回想したときのお父さんの二つの面を見てきたのに対して、ここで初めて年齢を重ねたお父さんの姿が描かれる。

冒頭でため息をついていた重岡くんと、同じ時の流れに乗ったお父さんの姿。

キンキンの冷風はもう体にやさしくない年になったお父さん。

もしかしたら、前よりも少し背中が小さく見えることもあるかもしれないお父さん。

 

「生まれて死ぬまで 僕はあなたの息子だからな」

 

そうには違いない。

でも、お父さんに守られる息子から、お父さんを守っていく息子へ。

自分自身も、お父さんも、その変化の道中にあることが身に染みてしまったんじゃないかな。

ここがダメ、一番ダメ、もうダメ語れない(泣)。

父と息子って、追いつきたい、追い越したい、でもいつまでも大きな背中を見せていてほしい、そういうものなんじゃないかなあと想像する(語ってる)。

 

 
赤いちゃんちゃんこ着せられ照れて笑う
あなたの背中追いかける
何年何十年 会社に向かう
幸せ背負った サラリーマンの父さん
親孝行って何ができるだろう
俺もゴルフ始めようかな
照れ笑いも似てきた 誇らしく思うよ
あなたの人生 サラリーマンの父さん
憧れの父さん 僕だけの父さん

 

時間軸は過去、現在、そして未来への総ざらい。

まだまだ追いかける存在であるお父さんと、自分がお父さんに返していくことになる未来、両方を描いてる。

「幸せ背負った」は、「家族の」幸せを背負ったお父さんも描いているし、

家族を背負うことが、「お父さんの」幸せだと感じていてくれたんだろうと、重岡くんにはそう見えたんだということが言いたいのかもと思ったり。

 

「親孝行」は、まさに子から親へするもの。

俺もゴルフはじめ「よっかな」ってつぶやいて語るように歌う重岡くんが好きなんだな………ゴルフ、はじめよっか(白目)。 

 

ていうか重岡くんの照れ笑い、重岡家遺伝子だとしたらマジで…マジで………(出ないなら書かないで)

 

最後のフレーズ、「僕だけの父さん」っていいですよね。

お父さんを独り占めしたいような子どもみたいな響きもあるし、お父さんを肯定することで、大人になった自分自身のことも強く肯定できるような強さも感じる。

そして、それだけお父さんの存在を強く求めること自体が、重岡くんらしい、お父さんへの最大の賛辞なんだろうと思いました。

 

…ふう、長いな(書いたの誰)。

 

まとめと考察

まとめると、この曲には、

 

重岡くんが、ただ自分だけでもがいてきたように感じてきた「子ども」の自分から成長して「大人」になり、自然と重岡大毅やその家族(特に、同性親である父親)の歴史の中に自分を位置づけられるようになってきたこと(繋がりを感じられると安心しますよね)

(いつも支えてくれてありがとう、とはまた違う意味で。世代性みたいなものかな。)

 

その中で位置づけた自分の中に、家族を背負う強さを持つお父さんのカッコいい面はまだ到底見いだせないけれど、情けなくもあたたかくて優しいところは見いだせるようになってきたこと

 

そういういろんなタイミングがお父さんの還暦や定年と重なり、お父さんに対してより深い感謝の気持ちを持つことができたこと、持っていること

 

が表れているように、私は思いました。

サラリーマンの父さんは、お父さんの歌でもあり、じわじわと責任を持った大人に変わっていく重岡くん自身の歌でもあると思います。

 

 

そして、このごくごくパーソナルの重岡大毅の歌が、こんなにも私の心を打つのか。

わかりませんだってずっと泣いてるから(は?)。

 

でもやっぱり、言葉の使い方、選び方なんですよね。

使い方に関しては、この文章書いてて余計思ったことなんですけど、解釈を書き起こそうにも省略されている部分があまりにも大きい。

そして主客が不明であること(どうにも解釈できること)が多い。

 

 

そこに来て言葉の選び方。

「へこんだ缶コーヒー」「置いたまんま枕元のメガネ」「ボロボロになったガラケー」。あまりにもパーソナル。そして、きっとこれは、重岡くんの目を通してみたそのまんま。

そう、そのまんまなんですよね。

 

なんかこう、曲を映画に例えるとしたら、「かなさんどー」は恋空、"Pinocchio"はデジタルリマスター版モダンタイムスだなあと思うんですけど(ばど巻き込み事故案件)、

サラリーマンの父さんは映写機で映した家族写真なんですよ。

デジタル動画というよりフィルム映画。フィルム映画というより静止画のつなぎ合わせ。

しかも撮っているカメラも、撮り直しのきかないフィルムのカメラ。

簡単には切り取ることのできない時間の流れの中で、重岡くんの目に、頭にだけ残った奇跡の瞬間の積み重ねがこの曲の風景なんだと思います。

でもだから意味がある。だから深く潜れる。

 

重岡くんにとってのタイガースの試合が流れていたリビングは、誰かにとってはお父さんが車をいじるガレージだったかもしれないし、

重岡くんにとってのボロボロになったガラケーは、誰かにとっては破れかけたお父さんのパンツだったかもしれない。

 

そんな風に、1人1人にあるそれぞれの原風景は違うけれど、重岡くんは、自分の心、奥深くにある情景を鮮明に、具体的に描くこと(そして必要以上に多くを語らないこと)で、そういう原風景にたどり着くためのトンネルを、聴いている方にまで通してくれてるんじゃないかな。

 

こう、重岡くんの曲ってね、やっぱ心の奥深くに連れてってくれるんだよね。

そして、とても広い(そして深い)意味で、人間という存在として奥深くで繋がっている感覚をもたらしてくれる。

それってやっぱり、重岡くんが深く自分の心と向き合って曲を書いてくれてるからだって私は思うんです。

言葉の通り、身を削って書いてるんだろうな。

それでも書かずにいられないのかもしれない。

無理しないでね、そうなんだけど、運命というか、人間の業というか、そうやって生きていくしかない、みたいなことが、ある種の職業人にはあるような気がするんですよね。

重岡くんもそういう種類の人なのかなあと思ったり。

 

そんな重岡大毅の音楽が私は大好きです。

 

うん、よくわからないこと書いてすみませんでした。

広がっちゃいましたけど、とにかくサラリーマンの父さんが、大好きです。

こんな文章書いておいて何だけど、重岡くん、幸せであれ。

重岡くんの父さんと、母さんのためにも。

 

読んでいただいてありがとうございました。

長いのに…やっぱりここまでたどり着いてくださった方には100万円ですね……

(和訳のみ)超私的解釈 Paradise

ジャニーズWESTの7thアルバム「rainboW(通常盤)」に収録されている、「Paradise」についての記事です。

1つ前に解釈記事を書きましたが、その時に作った和訳のみバージョンです。)

 

英語の間違い、ニュアンス違いはあると思いますので、ご了承ください……

 


www.youtube.com

(作詞は歌手のmiletさん)

 

以下、和訳です。

 

Moonlight, why are you so shy? 
I just wanna know you more

月明かり なぜそんなに恥ずかしがるの?

僕はただ、あなたをもっと知りたいだけ

 

Yah, you're right
I'm getting so high
Maybe your kiss would calm me down

そう、あなたが正しい

僕は高まってるんだ、とても

多分、あなたがキスしてくれれば落ち着くんだけどな 


24 hours
Can I be your lover?
Give me a chance
Not a boy anymore

24時間(でいい)

僕はあなたの恋人になれる?

チャンスがほしい

もう、僕はboyじゃない 

 
You say I'm too young to love ya
But I'll never ever let you down, my girl

僕はあなたを愛するには若すぎる、そうあなたは言う

でもね、僕は君をがっかりさせたりしないから 

 
Baby rose on the floor
I don't wanna be your secret anymore no
Let me bloom inside your heart

さあ、横になって(横たわる君は薔薇の花のよう)

僕はもう、あなたの秘密になりたくないんだ

あなたの心の中で僕を咲かせてよ 


Come on I've found my paradise
And tonight we're gonna come alive
So just try me once or twice
Can't you see? I'm already yours

僕は楽園を見つけた

今夜、僕たちは生きよう

そう、一度でも、二度でも、試してみて

わかるでしょう?僕はもうあなたのもの


Belive in me
Suffocate me, fascinate me,
love me, taste me
Wrap me 'round your little finger

僕を信じて

息もできなくして 惹きつけて

愛して 味わって

思いのままにして


I've found my paradise
Am I the only one who falls in love?

楽園をみつけた 

僕は、あなたと恋に落ちるただ1人なのかな?

 


I've been out of control
You're still cracking my code
But I like it
Your lips were like
I won't leave you alone
So I'm writing this song
Let me know when you're ready to go

もう僕は制御不能

あなたはまだ僕を解読しようとしてる

でも僕は好きだよ

そんな風にあなたの唇が動くのも

僕はあなたを一人にしない

だからこの歌を書いてるんだ

さあ、準備ができたら教えて

 
24 hours
Can I be your lover?
Give me a chance
Not a boy anymore 

24時間(でいい)

僕はあなたの恋人になれる?

チャンスがほしい

もう、僕はboyじゃない 

 
Lights off
If you stay up all night
No, I'll never ever let you down, my girl

明かりを消すよ

もしあなたが一晩中起きてるなら…

…いや、僕は君をがっかりさせたりしないよ

 
Every inch of your soul
It's way deeper than the heaven's ocean, no lie 
Let me bloom inside your heart

あなたの魂は隅から隅まで

天国の海よりも深いところにある 本当さ

あなたの心の中で僕を咲かせてよ

 
Come on I've found my paradise
It's outside of the paradigm
So just try me once or twice
Can't you see? I'm already yours

僕は楽園を見つけた

それは、パラダイムの外側

そう、一度でも、二度でも、試してみて

わかるでしょう?僕はもうあなたのもの 


Belive in me
Suffocate me, fascinate me,
love me, taste me
Wrap me 'round your little finger

僕を信じて

息もできなくして 惹きつけて

愛して 味わって

思いのままにして


I've found my paradise
Am I the only one who falls in love?

楽園をみつけた 

僕は、あなたと恋に落ちるただ1人なのかな? 

 


I will never be the same
'Cause I found you, paradise
Ain't nobody here but you and me

僕は決して同じにはならない

だって、ぼくはあなたを、楽園を見つけたから

ここには、あなたと僕しかいない 


Callin' out my name
Overwriting our memories
Feel you in my veins
I miss you, need you more than ever
Now do it slow
I'ma give you everything you want

僕の名前を呼んで

思い出を上書きしよう

僕の全てであなたを感じているんだ

あなたが恋しいよ 必要なんだ 今までよりもずっと

さあ、ゆっくりいこう

あなたの望むものは、全てあげるから

 

Just say you love me
Say you want me
'Cause you've opened up my door

ほら 愛してるって言って

僕が欲しいって

だって、あなたが、僕の扉を開けたんだから

 

Come on I've found my paradise
And tonight we're gonna come alive
So just try me once or twice
Can't you see? I'm already yours

僕は楽園を見つけた

今夜、僕たちは生きよう

そう、一度でも、二度でも、試してみて

わかるでしょう?僕はもうあなたのもの


Belive in me
Suffocate me, fascinate me,
love me, taste me
Wrap me 'round your little finger

僕を信じて

息もできなくして 惹きつけて

愛して 味わって

思いのままにして

 
I've found my paradise
I'm not the only one who falls in love

楽園をみつけた 

でも僕は、あなたと恋に落ちるただ1人じゃない

  
Yah baby, you're my paradise
How did I ever live, ever live without you?
We're gonna come alive togetger

かわいいあなた あなたは僕の楽園

あなたなしで、僕はどうやって生きてきたんだろう

僕ら一緒に生きていこう


I'm not the only one who falls in...

…でも僕は、ただ一人じゃない…

 

超私的解釈 Paradise

こんにちは。

生田斗真坦(自担)、暖色系寄り虹色ジャス民(推し)です。

生田担活動はおっとりゆっくり活動なので、ジャニーズWESTのことが多くなると思います。自担と推し活動量違いすぎ芸人。

 

普段はTwitterに生息していますが、先日ジャニーズWESTParadise*1の好きポイントを挙げていったら、クソ長いツリーになったので、そない書くならブログ作るかと諦めました。

その方が修正しやすいし(実用面)。

 

 

ということで、Paradiseの私なりの解釈を書いていこうと思います。

 

英語を話すわけではないので訳やニュアンスの間違いはたくさんあると思います。拡大解釈は大いにあります。ご了承ください。

 

 

この曲は年下男子が年上女性を落とそうとする曲ですが、それ以上の具体的な設定があるわけではなさそう。

つまり如何様にも解釈できる。ジャニオタの浪漫

だって、のんちゃんを想定するか、淳太くんを想定するか、照史くんを想定するかで全然世界観が変わりませんか?ジャニオタの浪漫

 

とはいえ、まずは歌詞から読み解ける情景を私なりに紐解いていきたいと思います。

何度も言うけど英語しゃべれないからね、知らないよ(ザ学校英語民)。

全部推測なので全部断定で語りますが、全部推測です。 

 

 

長いです。M●OJOの1万字インタビューを読む気持ちでお願いします。もしくはそっとページを閉じてください。

 

ちなみにお願いですから小中学生以下はここで引き返してください。できれば高校生も。ぶーん。

 

 

 

 

1番  

Moonlight, why are you so shy? 
I just wanna know you more

月明かり なぜそんなに恥ずかしがるの?

僕はただ、あなたをもっと知りたいだけ

 

月明かりが照らす夜、僕があなたを手に入れるための駆け引きの始まり。

少なくとも見つめあって耳元に囁けるくらいの距離にはいるんじゃないかな。

もしかしたら顔に手が触れてるか、抱き寄せるくらいはしてるもしれない。

不意打ちかもしれない(死んだ)。

 

まず、Moonlightの一言だけで全てを物語る作り、miletさん天才

お酒でも入ってちょっと強気になった僕がいるのかな。

why are you so shy?の一言が駆け引きを感じさせます。

shyにさせるようなことを先に仕掛けてるのは多分僕で、それなのにこう聞くことで、断ることが「shy、恥ずかしがる」こと=手懐けられる立場にされてしまう。

ずるい男だ…

僕を僕ちゃん(boy)扱いする年上女性(その人が強くいたい人であれば猶更)は、きっとshyなんてことにさせたくないんですよ。ほんとはね。

てかここの歌割り淳太くんって考えた人ガチでありがとう(無防備にガンガン行こうとする坊ちゃんイメージ)。

 

…今、絶賛「あなた」の駆け引きスキルによって読み方全然変わるよな……と思いながら書いてます。

 

 

Yah, you're right
I'm getting so high
Maybe your kiss would calm me down

そう、あなたが正しい

僕は高まってるんだ、とても

多分、あなたがキスしてくれれば落ち着くんだけどな

 

僕ちゃん、you're rightの前にあなたに何か言われてますよね。

まだ先に進む気になりきれていないあなたに、1人突っ走っていることを指摘されて(つまり、子どもだと言われているようなもので)拗ねてるのか、開き直って余裕かましてるのか。

勢いに任せてキスをせがんだりして。

 

で、 キスしたら落ち着くって???

おい、んなわけないだろ、逆だろ(大声)。

冷静に見せようとしても全然冷静じゃない僕ちゃん。

この曲、全体を通して熱情で突っ走ろうとするパート重岡くんに任せてるの天才過ぎる。


24 hours
Can I be your lover?
Give me a chance
Not a boy anymore

24時間(でいい)

僕はあなたの恋人になれる?

チャンスがほしい

もう、僕はboyじゃない

 

これは、あなたに言ってるかもしれないけど、僕の心の声かもなと思いました。

(でも思いながら子犬の顔であなたを見てるよ、多分)(知らない)

本当の意味でloverになることができないことはどこかわかっていて、それでもたった一夜でもいいから結ばれたい、必死なお願い。

 

Not a boy anymoreって、ねえ、口にしてしまったら今の関係が終わってしまうかもしれないもんね………切ねえ(泣)(※創作)。

あとanymoreってドラマを感じさせません???

一体いつのことboyって言ってんのよ。僕ちゃんだった僕をどれだけ知ってんのよあなたは。いつからたぶらかしてんだ子犬を!!!え!!!!(※創作)

 
You say I'm too young to love ya
But I'll never ever let you down, my girl

僕はあなたを愛するには若すぎる、そうあなたは言う

でもね、僕は君をがっかりさせたりしないから

 

現在の情景描写に戻ってるのかな。駆け引きも終盤。

やっぱりあなたに窘められてる僕ちゃん。

少しでも大人として近づきたくて、my girlと言って返す僕ちゃん。

 

「僕ちゃんに私は無理よ(余裕)」っていう完全掌握系大人女子なのか、「私なんて、もうおばさんだから…」っていう結果あざとくなる系気弱系大人女子なのかで世界観が全然違ってくると思うんですけど…断然私は前者希望です(知らない)。

強気な大人の女にころころ転がされる子犬WEST(大型犬可)見たい。

 

で!!!どちらだとしても!!!ここは!!!

もうヤラせると決めた(言い方)あなたが上手を取ってきてる。

だってYou're too young to love me なんて言われたらさ、僕ちゃんがちょっとビビってたとしても乗るしかないもん。いつのまにかあなたが乗せたことになってる。

うわ……ねえ……!!転がされてるぞ僕ちゃん………!!!!!

 
Baby rose on the floor
I don't wanna be your secret anymore no
Let me bloom inside your heart

さあ、横になって(横たわる君は薔薇の花のよう)

僕はもう、あなたの秘密になりたくないんだ

あなたの心の中で僕を咲かせてよ

 

押し倒しましたか(言い方)。合意に至ったんでしょう。

というか、ちょっと読み取れないんですけど、「床に上った(=ベッドに倒れこんだ)」と薔薇の花のrose(とその後のbloom)を掛けたり…するのか?英語で??

とりあえず、ご都合主義の結論で、僕ちゃんはあなたという薔薇を咲かせるためのスタート地点にようやく立ったのでしょう、と思うことにしました。

 

ね、I don't wanna be your secret anymore no。これが全て。

今までどんな扱いされてきたん(泣)健気なわんこおったんちゃうん(泣)(泣)ずっと空気読んで待てしとったんちゃうん(泣)(泣)(泣)。

のんちゃんにここ歌わせたの誰ですか。今すぐ出てきてください。100万あげます。


Come on I've found my paradise
And tonight we're gonna come alive
So just try me once or twice
Can't you see? I'm already yours

僕は楽園を見つけた

今夜、僕たちは生きよう

そう、一度でも、二度でも、試してみて

わかるでしょう?僕はもうあなたのもの


Belive in me
Suffocate me, fascinate me,
love me, taste me
Wrap me 'round your little finger

僕を信じて

息もできなくして 惹きつけて

愛して 味わって

思いのままにして


I've found my paradise
Am I the only one who falls in love?

楽園をみつけた 

僕は、あなたと恋に落ちるただ1人なのかな?

 

1番のparadiseは、ようやく戦を始める準備ができた、あなたを味わう権利を手に入れたという意味のparadise。

try meは、(これから)試してだし、taste meも(これから)味わって。まだ願望。わお、夢だらけ(やめなさい)。

 

1番のCan't you see?からの流れをはま→かみで行くの最高。

神ちゃん猫ちゃんは願望もぐもぐしててねそのままでいてね(?)。

 

そしてAm I the only one who falls in love?がきっとこの曲の鍵。

多分答えはNoだし、だからこそこの一夜が生まれるんだよね。

  

2番


I've been out of control
You're still cracking my code
But I like it
Your lips were like
I won't leave you alone
So I'm writing this song
Let me know when you're ready to go

もう僕は制御不能

あなたはまだ僕を解読しようとしてる

でも僕は好きだよ

そんな風にあなたの唇が動くのも

僕はあなたを一人にしない

だからこの歌を書いてるんだ

さあ、準備ができたら教えて

 

out of controlって重岡くんに歌わせるの何事

唇を歌ってるところから見ると、ベッドでの遊び(察してください)の段階。

likeとlikeは言葉遊び???

I'm writing this songは、このベッドでの遊びをめちゃくちゃおしゃれに言ってるんじゃないでしょうか。

2人とも十分に遊んで、Let me know when you're ready to goは…え、言います?(始めたの誰)。や、まあ次の扉に入っていいかの確認かと。


24 hours
Can I be your lover?
Give me a chance
Not a boy anymore 


Lights off
If you stay up all night
No, I'll never ever let you down, my girl

明かりを消すよ

もしあなたが一晩中起きてるなら…

…いや、僕は君をがっかりさせたりしないよ

 

なぜここで電気を消すのかという話なんですよ。

手順が必要だったっていうことなんですよ。1番は駆け引きだから。

 

がっかりさせたりしないはつまり、寝かせねえぞってことですよね、ね、藤井流星(何)。

Noで覚悟したんですよね、強引に行くぞってね。


Every inch of your soul
It's way deeper than the heaven's ocean, no lie 
Let me bloom inside your heart

あなたの魂は隅から隅まで

天国の海よりも深いところにある 本当さ

あなたの心の中で僕を咲かせてよ

 

ここでLet me bloom inside your heartが俄然意味を持ってくる。

あなたは読めない人なんでしょう。あなたの魂は海よりも深いところ、つまり手が届かないところにある。

あなたの心はいつも僕の手に届く範疇になくて、本心もわからない、掴める気もしない。

だから身体なんです。心に手が届かないから。せめて身体を手に入れることで、あなたの心の中に、僕ちゃんは棲みたいんです。


Come on I've found my paradise
It's outside of the paradigm
So just try me once or twice
Can't you see? I'm already yours

(2行目のみ)それは、パラダイムの外側

 
Belive in me
Suffocate me, fascinate me,
love me, taste me
Wrap me 'round your little finger

I've found my paradise
Am I the only one who falls in love?

 

2番のparadiseは、あなたの中に入ったよということ。

それは今までの「僕ちゃんとあなた」の関係(パラダイム、枠組み)の外側にあることで、もしかしたら社会的なパラダイムの外側にあること(不倫)でもあるのかもしれない(ここは想定する関係性による)。

 

ここまでくると、1番では願望だったtaste meは現実になってくる。

(今、ここで)ほら、味わってと言える。

はい。はまださんに殺されました。

 

コーダ


I will never be the same
'Cause I found you, paradise
Ain't nobody here but you and me

僕は決して同じにはならない

だって、ぼくはあなたを、楽園を見つけたから

ここには、あなたと僕しかいない

 

これはまた僕ちゃんの心の声かなと思ってます。

サビのAm I the only one who falls in love?から繋がってくる鍵が、I will never be the sameにもあります。

一体誰とthe sameになりたくないのか。

そこには、「あなたのものである誰か」が想定されていて(あなたも本当はその人のもので)、しかもその人は、何らかの形であなたを不幸にしている。

僕ちゃんの秘めていた独占欲とちょっとした正義感という導火線が、何かのきっかけ(あなたの気まぐれか、あなたに悲しい出来事があったのか)で花開いたのが今夜。

 

ここだけ過去形になっているのは、ようやく今、あなたというparadiseを手に入れたという証。

「今、ここ」には、確かにあなたと僕しかしない。

でも、もしあなたが既に誰かのものであったとしたら、もうそれは罪の世界でもあるんですよね。

禁断の赤い実を食べてしまったアダムとイブ。

楽園を追い出される瞬間はもうすぐそこかもしれない。 


Callin' out my name
Overwriting our memories
Feel you in my veins
I miss you, need you more than ever
Now do it slow
I'ma give you everything you want

僕の名前を呼んで

思い出を上書きしよう

僕の全てであなたを感じているんだ

あなたが恋しいよ 必要なんだ 今までよりもずっと

さあ、ゆっくりいこう

あなたの望むものは、全てあげるから

 

ついにあなたの身体にたどり着いた僕ちゃんの望み。

なぜ名前を呼んでほしいのかというと、「名前すら呼んでもらえない=対等に見てもらえない」関係を上書きしたいから。

一緒にいるのに不在を意味するmiss youなのは、身体を手にした今でさえ、手に入らないあなたの心が欲しいということ。今までよりも。

do it slowやI'ma give you everything you wantは、コトの話でもあるし、2人の関係のことでもあると思います(そして多分あなたは、後者については望んでいない)。

…うん、お姉さんは若さと強引さに任せず案外誠意のある床の進め方をしようとするのは偉いと思うよ(誰)。 


Just say you love me
Say you want me
'Cause you've opened up my door

ほら 愛してるって言って

僕が欲しいって

だって、あなたが、僕の扉を開けたんだから

 

「言って」と言ってるけど、ベッドの上では「愛してる」の応酬をしてる時間なんじゃないかな。つまりこのまま最果てへ到達するところ。

それでもsayと言っているのは、僕ちゃんはあくまで、絶頂のときに交わされる愛の言葉じゃなくて、あなたの心の言葉が欲しいから。

'Cause you've opened up my doorは、確かにそうなんだと思うし、でもここで持ち出すのはちょっとずるいよね。

 

…と書いたけれど、ここだけはもしかしたら、youが僕ちゃんで、meがあなたっていう解釈の仕方もあるかもしれないと思ったりします。

身体が一体になって心の境界も曖昧になっているところ。

あなたも、本当は心が満たされることを望んでいるかもしれない(普段は僕ちゃんで満たそうなんて微塵も思っていなくても)し、扉を開けて中に入ってきたのは僕ちゃんの方だし…?

ここにきりはまで重ねてくるのがヤバい。なんで重ねたのきりはま(同じこと言った) 。

女声にもなる甘い桐山さんと透明だけど男声はまださんの声重ねてくるのがね…重ね重ね天才ですありがとうスタッフさん。

 

大サビ 

Come on I've found my paradise
And tonight we're gonna come alive
So just try me once or twice
Can't you see? I'm already yours


Belive in me
Suffocate me, fascinate me,
love me, taste me
Wrap me 'round your little finger

I've found my paradise
I'm not the only one who falls in love

*2(2行目のみ)でも僕は、あなたと恋に落ちるただ1人じゃない

 

最後のparadiseは、蜂の巣の奥の蜜*3的な。

ここまで来れば、もう僕は名実ともにalready yours。

身体を手にしたことで、より心はあなたに支配されているのかも。

そしてそれとは裏腹に、I'm not the only one who falls in loveだということも、今はっきりとわかってしまった。

ていうかmiletさんマジで天才じゃないですか…こういう微妙な変化で曲の中のドラマを動かす…神々の……遊び……


Yah baby, you're my paradise
How did I ever live, ever live without you?
We're gonna come alive togetger

かわいいあなた あなたは僕の楽園

あなたなしで、僕はどうやって生きてきたんだろう

僕ら一緒に生きていこう


I'm not the only one who falls in...

…でも僕は、ただ一人じゃない…

 

幸せな時間を手に入れたことの高揚感と、立ち戻った現実。

いくら願ってもあなたの心が手に入らないことを、身体が手に入ったことでより強く悟ってしまった。

果実を食べたアダムとイブは、楽園から追放される運命にある。

あなたと僕も、そんな運命をたどるのかもしれない、そんな幕切れ。

 

つまりまとめると

1番 駆け引き、からの合意

2番 たっぷりとした前戯、からの本番

コーダ 過去、そしてこれからのことに思いを馳せつつ、最果てへ

大サビ 余韻に浸りつつも、立ち戻る現実

 

という構成になっているのではないか、と私は読みました。

もう絞り出したのでここは何も書くことありません。

長かった(書いたの誰)。

 

さらなる楽しみ方

ここまでが歌詞から行間を紡いで読み解いた物語なんですけど、

そこに僕とあなた、2人(と見えない誰か)の関係性が加わると、世界が広がります。そしてその関係性を、どのメンバーを通して見るかによっても、また世界が広がるのがジャニオタの浪漫(ふり出しに戻る)。

 

例えばのんちゃんなら、子どもの頃から恋してる年上のお姉さんを手に入れる術を、大人になってようやく覚え始めた僕ちゃん、とか。 

淳太くんなら、年上のバリキャリ上司(既婚だけどDINKS)と不倫する僕ちゃん、とか。

照史くんなら、行きつけの居酒屋でわいわい騒ぐ気風の良いお姉さん(旦那がDV気味)に恋する僕ちゃん、とか…………やばい楽しい(根っからのそっち系)。

 

そんな遊び方をするのも私は好きです。私は。

 

以上、長すぎるかつ好きに語りすぎたParadise記事でした。

ここまで読んでくださった方、もしいらっしゃったら本当にありがとうございました。

100万円あげたい気分です。いやあげます(おい)。

 

皆様、皆様の僕ちゃんとよきひとときを♡

*1:アルバムrainboW通常版収録

*2:少し追記しました。

*3:櫻井翔 T.A.B.O.O.(アルバム「僕の見ている風景」収録)